エンジニアとしての幅を広げる為には勉強が欠かせません。なぜならば新しい技術などが出てきた時にそれらを学ばないと仕事の幅が広がりにくいからです。
でも会社から「新技術を導入をするからもっと勉強してね」って言われたら気が引けますよね。
オン・オフの切り替えができないエンジニアライフは辛いと思います。だからこそ個人アプリ開発はオススメです。
本記事では、なぜ個人アプリ開発が必要なのかについて話をしていきます。
フォーカスチェンジができる
自分を成長させるための勉強。自分をアピールするためのポートフォリオ。自分の為の….。
常にフォーカスが自分にあると、以下のような疑問を感じる可能性が高まりやすいです。
・自分をどうすればよく見せられるのか
・自分には何が足りないのだろうか
成長過程で起こりやすいことのなのでこのような悩みが出てくることはマイナスではないと思いますが、この状態が長く続くのは精神的にあまり良くありません。
このフォーカスが「自分」ではなく「アプリを育てる」に変えることができればアプリ開発を楽しめるようになると思います。
少し話が逸れます。ポケモンやたまごっちなどの育成ゲームって流行りましたよね。何かを育てるという行為自体に面白みがあるのです。
アプリも同じで育成する事に面白みがあります。そして、アプリには以下のようなメリットまであります。
・物作りをした事がポートフォリオになる
・スキルが身に付く
・ユーザーから感謝される
・アプリ開発仲間が増える
・収益を上げられる
アプリが育てば、後から色んな物がついてきます。「頑張る」という考えから「育てる」に変わると義務感が減ります。
ちなみに私は会社から新しい技術を学んで欲しいとか個人開発をやった方が良いと言われている訳ではありません。勝手に好きでやっています。当然、個人開発で身に付いたスキルは業務で活用します。個人開発をすることで業務の負荷を下げられます。
個人開発をすれば、エンジニアという道を一人で立ち向かうのではなく、育て上げた影分身(アプリ)と共に成長を楽しむことができます。
開発者とは何か
開発者の本来の目的はなんでしょうか。
私は物作りをし、それが誰かの役に立つことだと考えています。
ネット上では色んな意見や情報が交差します。人の価値観や目的は異なります。経験年数・ポジション・成し遂げたい事が違えば伝えたい情報も異なります。故に色んな情報のぶつけ合いが行われます。一つ言うと上手い話には裏があります。
私の場合は物作りファーストという考えがあります。
INPUTして終わりだと、その成果は人から気づかれにくいです。INPUTした事が仕事で使われ続けるとも限りません。だからこそ物作り(OUTPUT)が大切だと考えています。物作りをし、その物が誰かに使われ続けることが大きな価値を生み出します。
アプリは作ったらお終りになりません。作ったアプリがポートフォリオになり、そのアプリが誰かの手によって使われ続けるのです。
新規開発の経験が積める
開発者として活躍している人にどのポイントで成長したのか尋ねると、大抵「新規開発案件をやった時」という言葉が返ってきます。
誰かの書いたプログラムに手を加えるのではなく、一からの物作りを経験する事が成長につながるということです。
でも未経験の方がいきなりそのフェーズを実務で経験できるとも限りません。物作りは土台が大切です。その土台がしっかりしていないと納期の遅延や保守工数の増加といったリスクが発生します。私もこの業界に入って、いきなり新規開発ができた訳ではありませんでした。
だからこそ個人アプリ開発はオススメです。個人アプリ開発は職業・経験年数関係なしに誰でも新規開発を経験できます。
新規開発の経験があれば、新規開発案件を任せてもらいやすくなります。早い段階で新規開発案件を経験できればキャリアアップやキャリアチェンジがしやすいです。
一からの物作りの経験があれば、新しい言語やフレームワークが出てきた時も抵抗を感じにくくなります。
新規開発案件を経験できれば、個人での新規アプリ開発もしやすくなります。会社の業務と個人アプリ開発で相互作用が生み出しやすくなります。
0→1の大変さがわかる
この業界に長く勤めていれば色んな人を目にします。
単価やスキルなどの期待値調整ができていれば良いと思いますが、それができていないのに自分の価値はもっと高い。これはNG、あれもNG。経験年数が増えていくごとに布石を打つのが上手くなる人もいます。
だからこそ個人アプリ開発はオススメします。
個人アプリの世界では最初から最後まで自分の手でやり遂げる必要があります。リリースさせるかどうかは全て自己責任です。売り上げを立てられるかどうかも全て自分次第です。
これを経験することで、一つのサービスを作り上げることの労力だけでなく、サービスを認知させることの大変さなども理解できるようになります。
少し話が逸れます。親元を離れて一人暮らしをした時に親の有り難みがわかった。子供が生まれてから親に感謝できるようになったという話をよく聞きませんか。これはエンジニアの世界でも同じことが言えると思います。
企業に勤めている方であれば、個人アプリ開発をすることで、責任を負うことの大変さ。その会社の有り難みを実感しやすくなります。
そして、物作りに取り組んでいる方を見つけたら、その方を応援したい気持ちが強くなります。
最後に
個人アプリ開発には物作りの経験値を積めることやアプリを育てること等の面白みがあります。
個人アプリ開発をするキッカケは何でも良いと思います。やってみたら物作りの楽しさに気付けるかもしれません。
その楽しさに気づいたらエンジニアという仕事を楽しみやすいと思います。これからどういうエンジニアライフを送っていきたいのか。何を大切にしていけば良いのか。
この記事がそれを考える為の参考情報になれば幸いです。
それではこの辺で締めくくります。これからもアプリ開発を楽しんでいきます✨